腸管出血性大腸菌O157とは?
こんにちは、皆さん。今日は少し怖いけれど大切な話題についてお話しします。それは「腸管出血性大腸菌O157」についてです。
腸管出血性大腸菌O157(EHEC O157)は、強力なベロ毒素を産生する大腸菌の一種です。この毒素は腸内で出血性の下痢や激しい腹痛を引き起こすことがあります。感染から症状が出るまでの潜伏期間は3~8日で、頻繁な水様便、激しい腹痛、血便などの症状が見られます。特に乳幼児や高齢者が感染すると、腎機能障害や神経障害を引き起こす溶血性尿毒症症候群(HUS)を併発することがあります。
- 感染経路
主な感染経路は食品です。特に牛の腸内に生息しており、汚染された食肉やその加工品、生レバーなどが原因となります。また、感染者の便で汚染された手指を介して、他の食品や人に感染が広がることもあります。
- 予防方法
予防のためには、食材の取り扱いと十分な加熱調理、手洗い・消毒を徹底することが重要です。特に生肉を扱う際には、他の食品と交差汚染しないように注意しましょう。
- 最近の事例
最近、千葉県船橋市の飲食店「将泰庵DINER」で提供された「飲めるハンバーグ御膳」などのメニューが原因で、腸管出血性大腸菌O157による食中毒が発生しました。8月26日から28日にかけてこの店で食事をした14人のうち7人が下痢や腹痛、血便などの症状を訴え、5人が入院しています。船橋市保健所はこの店を原因とする食中毒と断定し、営業停止処分を行いました。
食中毒は非常に深刻な問題ですので、外食の際には衛生管理がしっかりしているお店を選ぶことが大切です。皆さんも気をつけてくださいね。